みなさんこんにちは!

パイント君です。

さて、今回から具体的にイギリスの永住権についてお話しします。

その前に、前回の投稿を振り返ってみますね。
  • 人生には少なくとも5つの自由があり、そのうち4つは(脱サラして)海外移住すれば手に入れられる可能性がある
  • 中でもイギリスがオススメ
  • 今すぐ行動しよう
…ざっくり言えば、以上のような内容でした。

ただ、ちょっと理屈っぽくて、論理が飛躍していると感じた方もいるかもしれません。

正直、自分もそう思います/(^o^)\

 
なので、もっと単純に考えてみてもいいかと。

あなたがもし、日本での生活に閉塞感を覚えているのであれば、

あるいは、同じことの繰り返しに飽きたのであれば、

「ちょっと住む国を変えてみようかな」
みたいなライトタッチで。

 
「は?海外?国内の引っ越しでも大変なのにボケー!」

「簡単にいうな、会社辞めなあかんやんけー」

「生活はどうすんだよっ」

 
ごもっとも。

確かに勇気のいることです。

 
でも、会社を辞めたことがある身としては、一旦辞めてしまえば
 
「俺、何をこだわっていたんだろう?」
 
と感じたというのが本音。偽らざる気持ちです。

断捨離の際に捨てようかどうか迷っていたモノをいざ捨ててみると、そのことはきれいさっぱり忘れてしまう。

それと似た感覚でしょうか。

 
それに、パイント君は結構色々な国の人と一緒に仕事をしてきましたが、

特に欧米人はまあ身軽なもんです

「今度、香港で働こうと思って」

「オーストラリアに移住するわー」

「ちょっくらドバイに仕事探しに行ってくる」

とかね。

華僑の人々もたくましいですよ。自分一人だけじゃなくて、一族郎党で移住したりしますから。

韓国系の知り合いも結構、海外で起業とかしてます。

 
そういう話を聞いて

「えー超ウラヤマ」「かっこいい」「自分は今はムリかなー」

とか思うんじゃなくて、

 
それを自分がやればいい
って話です。

 
自分の人生なんですから、好きにデザインすればいいんです。

 
…おっと、またも前説が長くなってしまいました。

前回の投稿をちょっと補足したかったので、失礼しましたm(_ _)m

では、本題に参りましょうっ!

永住権を大公開!

それではまず、証拠をお見せします。

 
ジャーン!!

 
これがパイント君の永住権です!

そう、パスポートに貼られたただのステッカー!(苦笑)

(塗り潰しが多くてすみません)

 
でも無くしたら一巻の終わりです。

しかも、パスポートを更新してもタダでは再発行してくれません。

つまり、新しいパスポートに新しいステッカーを貼って欲しければ、「金をよこせ」ということ。

それが嫌なら(嫌に決まってるわ)イギリスに入国する際は、古いパスポートも携帯しなければならないのです。

 
まあ、パスポートは海外では命の次に大切って言われるくらいなので。

永住権のステッカーが貼ってあるとなれば、いくら前のやつでも重要性はもはや命を超えます!(ウソ)

 
ちなみに2012年以降は

「BRP(Biometric Residence Permit、バイオメトリック・レジデンス・パーミット)」(*)
と呼ばれる生体認証情報を含むカード式になっているので、古いパスポートを持ち歩く必要はありません。

しかし、永住権を申請する際には過去のパスポートの全ページをチェックされるので、とにかく保管しておく癖をつけましょう。

*注意:パイント君はこれまで、永住権が古いパスポートに貼られたステッカー式(vignetteといいます)だからと言って、空港などでトラブルになったことは一度もありません。
しかし、ちょっとややこしいのですが、例えば転職したりする際にはステッカー式では正式な証明にはならず、BRPへの切り替えを義務付けられるようです。
また、上で書いたような新しいパスポート向けのステッカーの再発行も、現在はムリみたいです。
要は、「BRPにとっとと切り替えろ」ということでしょうか(苦笑)。

そもそも永住権とは?

そもそもイギリスの永住権とは何か?

正式には「Indefinite Leave To Remain」(インデフィニット・リーブ・トゥ・リメイン、無期限滞在許可)という舌がもつれそうな名前です。

通称「Settlement(セトルメント)」。

上の写真にも書いてありますね。

「Permanent Residence(パーマネント・レジデンス)」とか「Permanent Residency(パーマネント・レジデンシー)」とかも呼ばれます。

 
大雑把に言うと、

永住権=市民権(Citizenship)−選挙権(Right to vote)
でしょうか。

難易度で行くと、市民権に次ぐものです。

いったん永住権を手に入れれば、市民権を得るのは簡単です。

 
市民権というのは、厳密には違いますが、ここでは国籍(Nationality)や帰化(Naturalisation)とほぼ同義語だと思って下さい。
 
なので、イギリスの市民権を得るというのは、イギリス人になることを意味します。

パスポートを申請すれば、もちろんイギリスのものがもらえます。

 
ただし日本人の場合、21歳以上になると国籍を1つに絞らなければならなくなります(イギリスは二重国籍を認めているので、あくまで日本側の問題です)。

従って、パイント君のような中年男だと、イギリスの市民権を得たら問答無用で日本国籍を捨てることになるので注意して下さいね。

勘違いに注意

ところで先日、永住権を取得したサッカー・サウサンプトンFCの吉田麻也選手が

「公式にイングランド人になりました」

と言ってましたが、記事を読む限り、これは彼の勘違いではないかと。

彼はあくまで、「イングランドに永住する権利を持った日本人」です。

まさか永住権と市民権の違いを理解していないとは思いませんが(苦笑)。

 
また、イギリスの永住権とEUの「ブルーカード」を混同している人もたまにいます。

ブルーカードというのは、非EU加盟国の高技能労働者がEUで就労することを容易にする制度。

一定以上の収入があれば、ドイツなどのEU加盟国から最長4年間のビザを発給してもらえます。

また、条件次第で別のビザに切り替えたり、他のEU加盟国でも働くことも可能という優れものです。

 
しかし残念ながら、イギリスとアイルランド、デンマークはこのスキームの適用除外(オプトアウト)を受けています。

なのでイギリスの労働ビザまたは永住権を取得しても、他のEU加盟国に住むことはできません!

逆も然りで、ブルーカードを取得してもイギリスには住めないです。

どうせEUから離脱するので、関係ないといえば関係ないですが(苦笑)。

 
…さて、永住権の話は先が長いので、今回はここらで終わらせていただきます。

続きは(その2)で!

脱サラ、海外移住、フリーランスを目指している方をはじめ、皆さんのお役に立てば幸いです。

 
最後までお読みいただき、ありがとうございました。

おまけ:パイント君のミニ情報

*空港ゲートの自動化により、スタンプを省略するケースが増えています。
でも、日英ともに全ての政府機関のデジタル化が進んでいるわけではないので、スタンプはできるだけ押してもらいましょうね!
思いがけないところで出入国を証明する必要が出てきた場合、スタンプが残っていれば大事な証拠となります。
 
*イギリスとアイルランド間の移動では、スタンプを押してもらった記憶がありませんが、EU離脱後は押されることになるのでしょうね…。