皆さんこんにちは!
パイント君です。
さてさて。
前回のいかにして永住権を得たか(その1)の続きでございます。
永住権取得の条件
イギリス定住の諸センパイ方にリサーチしたところ。永住権申請の資格を得る方法としては、昔は以下の2パターンがあったそうです。
(1)同じ雇用主の下で4年以上働く
(2)10年以上、学生を続ける
(1)と(2)どちらかの条件を満たせば、永住権を申請することができたみたい。
しかも、申請料は「無料」だったらしいです。今となっては信じられないですね!
しかし2006年4月には、(1)がEUのスタンダードに合わせる形で「5年」に延長されました。
(2)についても、例えば英語学校やコンピュータ専門学校に何年も通い続けると
「単にイギリスに居座りたいだけじゃないか?」
と怪しまれるようになり(実際、それが目的の日本人も多くいました)、
入学許可証があっても空港で足止めされるケースが続出。
事実上、ほぼ不可能になりました(法律自体は生きています)。
また翌2007年4月には
(3)Life in the UKテスト(有料)に合格する
(4)英語力を証明する
という新たな条件が設けられたうえ、
申請料も一気に2倍に引き上げられたそうです。*申請料は2019年4月5日時点で1,523ポンド
パイント君が永住権を申請したのは、(3)(4)が導入された後です。
(4)については当時、Home Office(内務省)のウェブサイトにも詳しい情報が載っておらず。
一体どうやって英語力を証明するんだよ、と思って電話したところ、
Life in the UKテストの問題を理解できる時点で英語力があると見なすと言われ、結局スルーでした。
なんだよ笑。
しかーし!
今は(4)の証明が必要になったらしいですね(悲報)。
恐るるに足らないとは思いますが、「初級」レベルでは残念ながらダメ。
具体的には、
英検2級レベルの英語力が必要だそうです!
これら
(3)Life in the UKテスト
(4)英語力の証明
に関しては、次回の投稿でご説明しますね!
で、2007年以降も、毎年のように条件が厳しくなっています。
例えば現在は、同じ雇用主の下で5年間働いたとしても、駐在員の場合は申請が認められないようです。
(*正確な最新情報はご自分で確認して下さい)
文句を言う前に
「何だそりゃ! ちょっと厳し過ぎねえか?」「金ばっか取りやがって! イギリス政府は銭ゲバ(古)かよ!」
「パイント君は既に永住権を持ってるから、高みの見物でいいよな!」
…分かります、分かります。
そう感じるのはごもっとも。
でも、冷静に考えてみましょう。
外国人アレルギーの激しい日本人が、日本語もろくに喋れない外国人に永住権を与えようと思いますか?
そんな日本人が、いざ自分がイギリスに永住したいとなったら大目に見てもらおうなんて、調子が良過ぎるってもんです。
そう思いませんか?
まあ数年前のヨーロッパ難民危機を考えれば、イギリス政府の理不尽な態度も理解できないこともないかなと。
そもそも別の国に「住ませてもらう」のですから、少しぐらい頑張りましょうって話です。
また、海外移住に限らず、何ごとも
・法律や制度の最新情報について、常にアンテナを張る
・法律や制度は大抵は厳しくなるので、思い立ったら素早く行動に移す
というのが鉄則です。
皆さんもアンテナをビンビンに立てて、能動的に動きましょうね!
それが自分の求めることに直結するのであれば、なおさらです。
少々脱線しました。説教臭くなってスミマセンm(_ _)m
ポイントは4月の法改正
話は変わりますが、イギリスの暦(こよみ)感覚は日本とは違います。例えば、日本の学校の新学期は桜咲く4月から始まりますが、イギリスはアメリカなどと同じく9月。
サッカーのシーズンも似たような違いがあると思います。
しかし!
イギリスでは、確定申告などに使われる課税年度は4月6日からと、ワケの分からない区切り方になっています(苦笑)。
で、今回の投稿を読んでみて、何かお気づきになりませんでしたか?
そう、「4月」がやたら出てくる!
この「4月」は、移民法など、外国人労働者にモロに影響する法改正が行われるタイミングでもあるのですっ!
それも毎年!(ガーン!)
永住権だけでなく、ビザ制度もこのタイミングで目まぐるしく変更されます。
(2019年4月6日の法改正で何が変更されたのか、分かり次第レポートしますね)
代行業者に頼む方が無難
このように、移民法などの法改正に個人で立ち向かうのは容易ではありません。永住権の申請というのは人生において相当なビッグイベントになるわけですから(しかも高額ですし)、バッチリと一発で決めたいところ。
なので、確実に成功させるには、代行業者にお世話になった方が無難です。
先ほど「アンテナをビンビンに立てろ」と偉そうに言いましたが、これはあくまで前提。
自分で分かる範囲のことを全て調べ尽くした上で、専門業者に依頼するということです。
そうしないと、業者のアドバイスを理解できないし、騙される恐れだってあります。
代行業者といっても千差万別で、悪徳弁護士が片手間にやっていたり、手数料がべらぼうに高かったり。
なので、腕のいい、料金が適正の業者を探さなければなりません。
実を言うと、パイント君は最初は自分で申請するつもりだったんですね。
しかし、申請書類をじっくりと読んだうえで、時間的制約や確実性などモロモロの要素を勘案した結果、最終的には代行業者に依頼することにしました。
代行業者の多くはHome Officeの元職員だったりして、当局と太いパイプを持っています。
独自のルートから法改正など怪しい動きの情報が入ってきますから、必要なポイントはきっちりと押さえてくれるはず。
さすがに彼らが優遇されることはないでしょうが、万が一書類の不備とかがあっても、当局に知り合いがいればスムーズに対処できるでしょう。
代行業者選びは慎重に
代行業者には日本語が通じる業者と、英語オンリーの業者がいます。永住権を申請される方はイギリスで既に5年間働いてきた訳ですから、それなりの英語力があると仮定して、どちらを選んでも大丈夫でしょう。
ただ、日本語オーケーな業者の方が、レートが高い傾向にあります。
パイント君が実際にお世話になった代行業者を知りたい方は、お気軽にお問い合わせ下さい。
それでは、次回はLife in the UKテストについてご説明しますっ!
脱サラ、海外移住、フリーランスを目指している方をはじめ、皆さんのお役に立てば幸いです。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。