皆さんこんにちは!
とうとう夏休みも終わりです。
イギリスは9月に学校の新年度が始まりますので。
日本の4月のような雰囲気が漂ってます。
というわけで、パイント君です。
永住権の申請資格おさらい
さて。「永住権取得への道のり(2)」
を投稿してから、随分と時間が経ってしまいました。
スミマセンm(_ _)m
毎年恒例の法改正の動向を見守っていたのですが。
そうこうしている間に、すっかり頭から飛んでいました汗
結局、ブレグジットを10月末に控えてか。
2109年は現時点で大きな動きはないようですね。
ということで。まずは
永住権の申請資格
をおさらいしてみましょう。
イギリス人・EU市民との結婚・同棲や投資家・起業家を除くと、
(a)イギリスで5年以上働く
(b)イギリスに10年以上(学生として)長期滞在する
の2つのルートがあります。
*駐在員(Intra-company Transferビザ保有者)の場合、現在は5年以上働いても永住権の申請資格は与えられません。最終的には当局に確認して下さい。
(b)は、別に学生でなくてもいいのですが(難民とか)、日本人の場合は学生であるのが普通かと。
しかしですね。
色んな学校に通ってビザをちょこちょこ更新し続けるのは、今やもうムリ。
現実問題として、
(a)しか選択肢はない
のではないでしょうか?
(a)の場合、一般的な会社勤めであれば:
・Tier 2のGeneral workビザを保有している
・イギリスに過去5年間にわたり継続的に住んで働いており、どの12ヶ月を取ってもイギリス外での滞在日数が180日を超えない
・年間3万5,800ポンド以上の給与を受け取っている
が主な条件となります。
3番目の給与条件は、最近追加されたみたいですねー
そして、気になる申請料金は
2,389ポンド(2019年度)
と結構お高くなりましたね!(;゚Д ゚)
このように、条件的にも金銭的にも年々厳しくはなっておりますが。
別にイギリス政府が
永住権を与えないと言ってるワケじゃない
のです。
ブレグジット後も(むしろ「だからこそ」)、門戸が閉ざされることはまず考えられないので。
労働ビザを取得してから5年未満の方も、その点は安心していいかと思います。
Life in the UKテストとは?
それではアナタが無事、永住権申請の条件を満たしたとしましょう。おめでとうございます!!
…昔はここまで。
現在は、最後のハードルが待ち受けています。
それは、
(1)Life in the UKテスト(有料)に合格する
(2)英語力を証明する
の2つ。
まずは(1)のLife in the UKテストですが。
表向きは、移民(そう、我々は移民なのです)の社会的統合(Social integration)を狙ったものかと。
導入されたのはヨーロッパ難民危機が発生する前(2007年4月)のことなので、その影響ではないことは確かですが。
テスト料金は50ポンドとそれほど高くないので。
ホームオフィス(内務省)によるボッタクリというより、イギリス政府お得意の利権が絡んだ
「アウトソーシング政策」
の一環かもしれません。
テスト内容
内容的には、イギリスで生活する上で必要最低限の教養を問うもの。例えば、
「ローマ軍がブリテン島を去ったのは何年?」(正解:西暦410年)
「1950年代に西インド諸島にリクルートセンターを作ったのは何のため?」(正解:バス運転手を採用するため)
「スコットランドでは不動産を購入する際、売り手の言い値より高い買取額を提示する。正しいか間違っているか?」(正解:正しい)
…みたいな、これまでの人生で想いを馳せたことすらない、幅広い分野の問題が出てきます。
ぶっつけ本番だと、まず間違いなく合格できない。
イギリス人ですら無理だと思います苦笑。
しかし、恐るるに足らず。
一通り勉強すれば、一発で合格できる
と断言いたします!
というのも。
合格ラインは45分間で24問中18問正解(正解率75%以上)とユルユル。
しかも、選択問題しかありません。
テストへの準備
注意点は1つだけ。「最新のオフィシャル・ハンドブックを使って勉強する」
ということ。
なぜなら、問題はそこから出るからです。
パイント君の記憶だと、ハンドブックは当初、毎年のように改定されていましたが。
現在はそれほど頻繁でないみたいですねー。
いずれにしても、最新のオフィシャル・ハンドブックは
https://www.tsoshop.co.uk/Society/Life-in-the-UK/Life-in-the-United-Kingdom-A-Guide-for-New-Residents/?TrackID=002353
で購入できます。
↓日本でも入手できるようです。
ハンドブックで一通り勉強したら。
↓模擬試験をやってみましょう(これが大事)。
↓無料でできるサイトも結構あります。
https://lifeintheuktests.co.uk
ちなみに試験が始まる前には。
試験官がご丁寧にも、ハンドブックをヒラヒラさせながら
「皆さん、このハンドブックで勉強しましたか〜?
古いので勉強しちゃった人は手を挙げて下さ〜い」
と聞いてくれます。
これは試験を受ける人間にとっては「常識」なんですが。
パイント君が受けた時も、1人手を挙げた人がいましたよ。
試験官は、
「アナタ、不利になるけどそれでも受けますか?」
みたいに聞いてました。
彼が合格したかどうかは知りません。
まあハンドブックが古かろうが、それほど試験問題が変わるとは思えませんが。
無駄なリスクは排除しましょう。
申し込み
申し込みはオンラインで行います:https://www.gov.uk/life-in-the-uk-test
試験会場は全国で40ヶ所ほどあります。
近くにある5ヶ所の中から選んで下さい。
では、Good luck!
…ということで、今回はこれまで。
脱サラ、海外移住、フリーランスを目指している方をはじめ、皆さんのお役に立てば幸いです。
次回は、永住権取得の最後のハードルである2つ目
「英語力の証明」
について解説します。
お楽しみに!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!