いやー時の流れは速い。
あっという間にクリスマスですね。
でも、今年はあと2週間「も」残ってます。
2019年の振り返りと、来年への土台作りにお互い励みましょうぞ!
だからというワケではございませんが。
今回は来年の春を先取りして、
ヨーロッパのオススメ旅行先をご紹介することにします!
(2〜4泊を想定してます)
ヨーロッパは一般的に冬が厳しいので。
クリスマスマーケットやスキーを除けば、旅行シーズンは3月頃からとなります。
選択肢が異常に多い
さて、ヨーロッパいうても。国際的に認められた国だけで54カ国もあります(バチカン含む、コソボ除く)。
ただしこれには、ロシアをはじめとする独立国家共同体(CIS、要は旧ソ連からバルト三国を除いたもの)の12ヶ国が含まれており。
どちらかと言うと「中央アジア」と呼ぶべき国々もあるので、面倒だから全CIS諸国を除外します。
うーん、それでも42ヶ国もある。
しかも都市レベルとなれば、旅行先の選択肢はありまくりです。
イギリスはヨーロッパの端っこにある島国のくせに(だからこそ?)、空路が非常に発達しているため。
特にロンドンからは、ヨーロッパの隅々まで直行便が飛んでおります。
従って、どこに行こうか逆に迷ってしまう人も多いのでは?
世間のランキング
そこで、まずは世間の評判を見てみましょう。当然のことながら、ネットでは無数にランキングが出回っております。
全体的には、昔から定番の都市が中心。
近年評価が上がってる都市が、それに絡むという感じでしょうか。
by ラストミニット・ドットコム
イギリスのオンライン旅行会社ラストミニット・ドットコム(lastminuite.com)が発表した「Top 10 Best European City Breaks 2019」
によると。
シティーブレイク(*一都市に絞った週末・短期のプチ旅行)向けにオススメのヨーロッパ10都市は:
1. バルセロナ(スペイン)
2. アムステルダム(オランダ)
3. ローマ(イタリア)
4. パリ(フランス)
5. ダブリン(アイルランド)
6. プラハ(チェコ)
7. クラクフ(ポーランド)
8. ブダペスト(ハンガリー)
9. ベネチア(イタリア)
10. エディンバラ(イギリス)
だそうです。
旅行会社なので、自社に都合のいいランキングなのかもしれませんが笑
順当な感じはしますね。
by トリップアドバイザー
一方、やはりイギリスのトリップアドバイザー(TripAdvisor)による最新の「ヨーロッパで人気の観光スポット」
では、以下がトップ10にランクインしましたよ。
パリ(フランス)
ロンドン(イギリス)
ローマ(イタリア)
クレタ島(ギリシャ)
バルセロナ(スペイン)
プラハ(チェコ)
イスタンブール(トルコ)
リスボン(ポルトガル)
マヨルカ島(スペイン)
サントリーニ島(ギリシャ)
こっちは、実際に訪れた人たちの意見がより反映されているのがポイント。
青字のパリとローマ、バルセロナ、プラハの4都市は共通ですが。
ギリシャの島が2つ入っているのが印象的ですね。
その理由としては、ネット時代ならではの口コミが影響しているのでは、と想像します。
日本だと、白川郷とかニセコが外国人の間で流行っているみたいな感じでしょうか?
(クレタ島とサントリーニ島は昔から人気がありましたが、トップ10に入るほどではなかったはず)
ちなみにパイント君は、上の2つのランキングの中では、「島」系を除いて全て訪れたことがあります!
独断と偏見によるオススメ10都市
パイント君が最も頻繁に訪れる国は、フランスとイタリアです。やはり文化と食事が魅力的な点が大きいかなと。
基本的に、ゲルマン系よりラテン系の方が性に合っていると思います。
フランス語とイタリア語は勉強したことがありますが、ドイツ語は今でも全く興味が湧きません(苦笑)。
車も、ドイツ車は1回しか買ったことがないです。
そうしたバイアスがかかっていることをお断りした上で!
いよいよ、パイント君が個人的に気に入った都市をご紹介しますね。
あくまで本日(2019年12月17日)時点の気分によるベスト10ですので、ご了承下さい。
(島は都市レベルではなく、島全体とさせていただきます)
では、素直に1位から行きます♪
1位:プラハ(チェコ)
映えあるトップはプラハ!パイント君は
「旅行はどこがオススメ?」
と聞かれるたびに、プラハと答えとります。
イギリス・ドイツ・フランス・イタリア・スペインの主要5ヶ国のいずれとも違う、独特の雰囲気があり。
これが日本人にとって新鮮なのかもしれません。
ヴルタヴァ川(モルダウ川)に架かるカレル橋(Karlův most)や
アルフォンス・ミュシャ(ムハ、Alfons Mucha)関連作品のみならず。
街全体が博物館のような都市で、映画の撮影にもよく使われます。
とにかく、市当局や国が文化遺産に相当な予算をかけていることが、一目で分かります。
特に共産主義時代や自由化直後は財政が苦しかったはずなのに、
自らの文化に対する誇りと心意気が感じられますね。
そして毎晩のように、クラシックコンサートや人形劇が上演されてます。
特にスメタナホール(市民会館、Obecní dům)は美しく、
ロンドンや東京では考えられないほどの安さで、一流のオーケストラを聴くことができます。
あとはやはり、チェコビールでしょうか?
有名なのはバドワイザーと商標権を争ってる(どっちに肩入れしたいかは、もちろん…。)
「ブドヴァイゼル・ブドヴァル(Budějovický Budvar)」ですが、他にも数多くの美味しいビールがあります。
旧共産圏だけあって、2000年代前半はどの店に入っても店員の表情が鉄仮面のようでしたが。
最近は笑顔も見られるようになってきました笑
2位:パリ(フランス)
腐ってもパリ!
市予算の1割が文化に投じられているだけあって、
どこに行っても一定の満足感が得られます。
パリ20区のうち最も好きなのが、自由な雰囲気が漂うセーヌ左岸の5区と6区。
・サンジェルマンデプレ(Saint-Germain-des-Prés)
・カルチェラタン(Quartier latin)
・リュクサンブール公園(Jardin du Luxembourg)
などで有名なエリアです。
しかし、ここ10年ほどは街の雰囲気が悪くなっているのは、気のせいでしょうか?
もともとスリとか引ったくりが多い都市ではありますが。
夜の地下鉄駅などでは、かなりの緊張を強いられます。
その点が、夜でも安心して歩けるロンドンと違うところです。
最近の黄色いベスト運動は、さすがフランス革命の国という感じ。
旅行者にとっては、常にストの可能性がつきまとうのがストレスですね。
個人的にも、いろいろ被害に遭っております(泣)。
それでも、これからも花の都を訪れ続けることでしょう。
3位:バルセロナ(スペイン)
バルセロナは、どこを歩いても絵になる街。
サッカー観戦も海岸沿いでの食事もオツですが、
やはり建築・アート系は外せません。
必見のアントニオ・ガウディものは、
一カ所に集中せず、点在しているので注意して下さい。
「ピカソ美術館」は展示点数といい、時代の幅広さといい、素晴らしいものがあります。
「ミロ美術館」と「カタルーニャ美術館」も素敵。
近郊のフィゲラス(Figueres)という町には、ダリが眠っている「ダリ劇場美術館」があります。
ピンクの壁と卵が目印で、楳図かずおの自宅もびっくり。
内装もすごくて、ここまでディテールにこだわる建物を見たことがありません。
特急列車で1時間ほどかかりますが、足を延ばしてみてはいかがでしょう。
4位:シチリア島(イタリア)
パイント君は山よりも海が好きなので、やはり島は外せないところ。
スペインのカナリア諸島などにも行きましたが、ダントツはシチリア!
地中海最大の島だから都市別に選ばないのはちょっとズルいですが、まあそこはテキトーでお願いします!
シチリアで一番気に入ったのは、
フランス映画の『太陽がいっぱい』(1960)や『グラン・ブルー』(1988)にも登場する
タオルミナ(Taormina)ですね。
イソラ・ベッラ(Isola Bella)、マッツァーロ海岸(Lido Mazzaro)という最高のビーチがあり。
そこからロープウェイで、ウンベルト1世通り(Corso Umberto I)がある中心街に登れます。
この目抜き通りは観光地によくある安っぽい繁華街ではなく、かなり高級なショップも揃ってます。
エトナ山とイオニア海の景色は最高!
ブリオッシュと一緒に食べるかき氷「グラニータ(Granita)」にも、是非トライしてみて下さい!
5位:ブダペスト(ハンガリー)
ハンガリーは旧共産圏諸国で一番アタマが良さそうな国。
氏名の順番も日本と同じで、なんとなく親近感を覚えます。
しかし、EUに加盟してからも政治・経済とも今ひとつ冴えません。
通貨フォリントは非常に安く、
所得水準はV4(中欧4ヶ国)仲間のチェコ、ポーランド、スロバキアより低いです。
ということもあってか。
首都のブダペストは非常に人気が高いのは確かなんですが、心なしか哀愁が漂ってます(苦笑)。
それでも、やはりいいものはいい。
見どころはまず、4本の美しい橋!
・マルギット橋(Margit hid)
・セーチェーニ鎖橋(Szechenyi Lanchid)
・エルジェーベト橋(Erzsebet hid)
・自由橋(Szabadsag hid)
それから、ブダペスト中央市場!
そして、定番の温泉!
イチオシはセーチェーニ温泉(Széchenyi gyógyfürdő)でございます。
ドイツと同じくぬるいプールのような感じですが、そこは割り切りましょう。
英語表記がほとんどないので、パイント君のようにパンツ一丁で迷わないで下さいね。
6位:ウィーン(オーストリア)
ヨーロッパ文化を楽しむには、やはり世界史でも習ったハプスブルク家は外せません。
堅い話抜きに、同家がヨーロッパ文化の発展に大きく寄与したのは間違いないでしょう。
その最高傑作とも言える都市が、ウィーン、プラハ、ブダペスト。
後ろ2つは旧共産圏に属するので、何となく怖いイメージがありますが、元々は同じ文化圏。
パイント君が最後に訪れたのがウィーンで、これで「三都物語」は完結しました。
正直、ドイツ語圏にはあまり興味がなかったのですが、ボヘミアンな雰囲気が気に入ってしまいました。
深夜も開いているカフェ文化も最高ですね!
あ、ちなみにスモーカー天国です。
オーソン・ウェルズ主演のイギリス映画『第三の男(The Third Man)』(1949)
をテーマにした下水道ツアーもオススメ。
先に映画を見ておくと良いかも。
ところで、ウィーンとスロバキアの首都ブラチスラバは“世界一近い首都”同士。
電車で1時間ちょいで行けちゃいます!
でも、せっかくですから、フェリーでドナウ川を下るべきです。
7位:アントワープ(ベルギー)
ベルギー第2の都市で、ダイヤモンド産業の中心地。
おしゃれなブティックやカフェが多いです。
近年はファッションの町でもあり、その原動力がアントワープ王立芸術アカデミー。
日本でもお馴染みのドリス・ヴァン・ノッテンやマルタン・マルジェラなど、
「アントワープの6人」を輩出してます。
ベルギーはフレンチフライ発祥の地とされます。
現地ではフリッツ(Frietjes)と呼ばれ、ソースの種類も多い。
これを頬張りながら、運河を散策するのもオツ。
何しろ街全体がこじんまりとまとまっていて、ちょうどいいサイズ感。
しばらく住んでもいいな〜と思える町です!
8位:クラクフ(ポーランド)
この都市は、想像を上回る良さです。
ポーランド人の友人に
「ワルシャワよりクラクフに行きなよ」
と言われ続け、最終的にはどちらも行きましたが。
友人は正しかった!
ワルシャワは第二次世界大戦で街が破壊されたので、それが大きいですね。
旧市街の再現に多大な労力をつぎ込んでますが、全体的にはコンクリートの建物が多くて味気ない感じです。
一方、クラクフはポーランド王国時代の首都。
大戦中に爆撃を免れたことで、旧市街は美しい街並みがそのまま残ってます。
世界遺産にも登録されてます。
近郊の「ヴィエリチカ岩塩坑」(Kopalnia soli Wieliczka)と、
アウシュヴィッツこと「アウシュヴィッツ=ビルケナウ強制収容所(Obóz Koncentracyjny Auschwitz-Birkenau)
はお約束ルートです。
ホテルに頼めば、ドライバーを手配してくれます。
ヴィエリチカ岩塩坑は、これまでの人生で体験したことのない世界が見られます。
観光コースと体験コースがありますが、とても充実しているので観光コースで十分です。
9位:スプリト(クロアチア)
クロアチアといえば、ここ10年以上、日本人有閑マダムの定番旅行先。
中でも人気が「飛び地」のドブロブニクだけど、
パイント君のオススメはスプリト。
世界史ネタで恐縮ですが、
ローマ帝国のディオクレティアヌス帝の隠居場所として建設された宮殿(Dioklecijanova palača)が自慢。
そして何と!
この世界遺産には…人が住んでます汗
洗濯物とか干してあるし。
スプリトはビーチも最高!
公有地か私有地かわかりませんが、美しいビーチの連続。
是非レンタカーを借りて、数々のビーチを気ままにはしごして下さい。
ついでにドブロブニクまで足を延ばせば。
途中でほんのちょっとだけ、ボスニア・ヘルツェゴビナ領を通るという稀有な体験ができますよ。
10位:コペンハーゲン(デンマーク)
コペンハーゲンでは、
アルネ・ヤコブセン(Arne Jacobsen)などによる北欧建築・デザインをテーマに回りました。
あまりにも見所が多くて、キリがありませんでしたね汗
今や世界一の自転車都市といっても過言ではないほどなので。
チャリを借りて移動するのもオススメです。
ところで北欧は、物価が高いのが難点。
デンマークはまだ安い方ですが、ランチだけで4千円は覚悟しましょう。
ロンドンからコペンハーゲンには、直行便がたくさん出とります。
かつては、例のライアンエアーがスウェーデンのマルメ(Malmö)に便を飛ばしており。
橋を渡ると、40分くらいでコペンハーゲンに行けたもんです。
逆に言えば、コペンハーゲンに行けばスウェーデンはすぐ目と鼻の先ということですね。
一度に何ヶ所も行かない
以上、オススメ10都市を駆け足でご紹介しました!お付き合い、ありがとうございました。
ところで、好きだと言ってたイタリアとフランスの都市が少ないと思いませんでしたか?
これは、全体的にレベルが高いので、一つ一つは意外と選べないんですよ。
かと言ってですね。
よくあるツアー旅行みたいに「2泊で4都市を回る」とかはオススメできません。
ローマだったらローマだけに絞るとか、
フィレンツェだったら、後はせいぜいモデナだけにするとか。
お気持ちは分かりますが、1ヶ所を掘り下げた方が良い思い出が残ります。
おさらい
- イチオシはプラハ
- 中欧「三都物語」を制覇せよ
- ポーランドはワルシャワよりクラクフ
- ファッション好きはアントワープに向かえ
- ドブロブニクもいいけどスプリトもね
- フランス・イタリアは一度に何ヶ所も回らない
それでは、Bon Voyage(良い旅を)!
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!
海外移住、脱サラ、フリーランスを目指している方をはじめ、皆さんのお役に立てば幸いです。