皆さんこんにちは!

 
日本は台風で大変だったみたいですね。

今でも停電が起きているとか…。

早くインフラが復旧することを願います。

 
さて今回は。

世界で最も厳しいとウワサされる、

「イギリスの入国審査」
について解説します!

入国審査官は敵じゃない

 
 
ヒースロー空港などでお馴染みの、長蛇の列。

長時間のフライトで疲れた身体には、これが堪えますなあ。

 
でも何しろヒマなので。

「おっ、あの入国審査官は優しそうだぞ」

「あのカウンターは20分以上揉めてるなあ」

「今日も何人か椅子で待たされてるね。強制退去予備軍かも」

…みたいな事ばっかり考えちゃう自分。

明日どころか、今日は我が身かもなー

 
そう、我々外国人をいつもそんな暗い気持ちにさせてくれるのが(笑)

ホームオフィス(内務省)の下部組織である

UK Visas and Immigration(英国ビザ・移民局、旧UK Border Agency)

です。

 
在英日本人の間では、「イミグレ」と吐き捨てるように呼ばれています(苦笑)。

それぐらい、忌み嫌われている存在です。

 
「ビザを取得したのに入国を拒否された」

「別室に連れて行かれて取り調べを受けた」

「執拗にプライベートな質問をされた」

…などなど、入国審査官にまつわる嫌なエピソードは枚挙にいとまがありません。

 
パイント君自身も、永住権を持ってるのに指紋を取られそうなったり、パスポートを投げ返されたり、舌打ちされたりとか、色々と不快な経験がございます。

 
まあでも。

彼らは彼らなりに使命感を持って任務を遂行しているワケで。

一人一人が、エリザベス女王から権限を委譲されて国境を守っていると固く信じているのです。

 
そう考えれば、彼らの態度も分からなくはありません。

ここはひとつ、相手の気持ちに寄り添って対処しようではありませんか。

 
入国審査官は敵ではないのです。

是非、味方につけましょう!

イミグレが嫌う行為

イミグレが一番して欲しくないことは:

・不法滞在
・不法就労
・偽装結婚
の3つ!

とにかく、これを頭に叩き込んで下さい。

 
逆に歓迎されるのは:

・高い学費を喜んで払い、卒業したらとっとと帰国してくれる
・税金をたくさん払ってくれる
・投資をしてくれる
・高度な知識・労働力を提供してくれる
・雇用を創出してくれる

など。

つまり、「イギリス経済に貢献してくれること」です。

 
これを前提とすると、入国審査官が何をチェックしているのかが、自ずと分かってくるはず。

例えば:

(a) 短い期間にイギリスへの入出国を繰り返していないか
(b) ビザの目的にそぐわない行動をしていないか
(c) 帰りの航空券があるか
…などでしょうか?

 
まず、(a)について。

観光目的の場合、日本人はビザなしで最長6ヶ月の滞在が認められています。

ただし、この「最長6ヵ月」というのがクセもの。

直近12ヵ月の間に合計6ヵ月という意味でして、入国後に半年経ったら一旦出国して、またすぐ戻って半年滞在する、なんてことは不可能なのです。

 
そもそも、あまり頻繁に訪英すると、不法就労や偽装結婚、はたまた密輸を疑われてしまいます。

「アンタ日本で働いてるんなら、何でそんなに有給が取れるんだ?」

「イギリスにそんなに用事があるのか?」

「滞在先の友人とはどういう関係なのか?」

…などなど問い詰められる恐れがあります。

残念ながら、特に女子は偽装結婚が疑われやすいです。

 
「ヨーロッパを回ってまた戻ってきます〜」なんて能天気な発言をした友人もいましたが、これも超危険。

一度出国したという事実を悪用するつもりだなっ、みたいなレッテルを貼られてしまいますよ。

 
次に、(b)について。

思い出していただきたいのは、ビザごとに入国・滞在する目的がはっきりと定められていること。

・観光ビザの場合は「観光」

・学生ビザの場合は「勉強」

・YMS(ワーホリ)の場合は「仕事」

・就労ビザの場合は「スポンサー企業の下での就労」

…これらに外れることは、口に出さない方が賢明です。

 
例えば観光目的で入国するのに、「勉強したい」とか「働きたい」とか言ったら完全にアウト。

強制送還です。

留学の場合は働きたいと言ってはなりませんし、

YMSの場合は就学したいとか、いろいろなところを旅行したいとかは言わない方が賢明です。

余計な発言をすると、「こいつ、結局はイギリスに居座るんじゃねーの?」という疑惑を招いてしまいます。

 
入国審査時には沈黙が流れることが多いので。

和やかな雰囲気にしようと、ついつい話題を提供したくなる気持ちも分かりますが。

「必要最小限のことしか喋らない」
を徹底すべし!

 
(c)は特に、長期ビザでない場合は必ずすぐ見せられるようにしておきましょう!

キレやすい人は注意

海外では、いろいろな場面で理不尽な対応をされる可能性があることを想定しておきましょう。

一番まずいのは、「キレる」ことです。

日本ではちょっとのことで店員や職員にキレている人を毎日のように見かけますが、イギリスでは全く通用しません。

下手に騒ぐとガードマンに羽交い締めにされたり、警察を呼ばれたりします。

 
特に空港は国家安全保障の最前線なので、日本人の一個人では完全アウェー状態。

上でも書きましたが、質問には必要なことだけを答え、淡々と自分の正当性を訴えるようにしましょう。

パイント君も指紋を取られたときは、静かに抗議して取り消してもらいました。

 
このように入国審査官は対応に個人差があり、中には知識が不十分な人もいます。

留学生として入国しようとしたのに、永住権のスタンプを押してもらったという都市伝説もあるくらいです笑

(これはいい方に転んだケースですが)

 
何しろ、入国審査は

「アルカイックスマイル」

で切り抜けましょう!

よくされる質問

ご参考までに、永住権を持っているパイント君が入国審査でよくされる質問を以下に挙げますね。

 
Where are you from?(どこから来ましたか)

↑お馴染みの出身国を訪ねるフレーズですが。

空港では「出発地」、つまりどの空港から飛んで来たのかという質問です。

なので、ローマに旅行に行って来たのなら

Rome.」と答えます。

 
How long have you been away? / How many days did you stay there?
(どれくらいイギリスを離れていましたか/何日間そこに滞在しましたか)

> Three nights.(3泊です)

 
How long do you intend to stay in the UK?
(どれくらいイギリスに滞在する予定ですか)

↑こんな感じでカマをかけてくることもあります。

> I have permanent residence. / I have indefinite leave to remain.
(永住権を持っています)

 
How did you obtain it?

(どうやって永住権を取得しましたか)

> I worked for the same company for five years and then applied for indefinite leave to remain.
(同じ会社で5年間働いて、永住権を申請しました)

 
Do you still work for them? 
(今もその会社で働いていますか)

>Yes I do.(はい)

実際はフリーランスですが、根掘り葉掘り質問されるのが嫌なので、「はい」というようにしてます笑

 
以上、参考にして下さい!

日本人に朗報!

「イギリスのビザ制度:2019年最新情報」でもお知らせした通り。

2019年5月20日から、

日本人もイギリス・EU市民と同じeパスポート・ゲートを利用できる
ことになりました\(^o^)/

 
オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、シンガポール、韓国、アメリカと並んで

「低リスク国」

に認定されたためで、入国審査時の大幅な待ち時間短縮が期待できます。

 
あ、ちなみにパイント君は子供がイギリス国籍を持ってますが。

子供と一緒だと、イギリス人と同じゲートを使うことができていました♪

今後は一人でも楽になったワケです。

やったね!

 
さらに、やはり5月20日から、

入国カード(Landing card)の記入・提出が不要
になりました\(^o^)/

これは全外国人が対象の措置です。

証拠を残したいならスタンプ一択

しかし、ここで注意。

eパスポート・ゲートを通過して入国した場合、パスポートにスタンプが押されないことになります。

イミグレでは入国日が重要な意味を持つので、これが後々響くことも!

 
特に

・頻繁に訪英する人

・ビザの有効期間より前に入国する人

・今後もイギリスに住む可能性が高い人

・永住権の申請をする人

は、合法的に滞在した日数の証明が必要になる場合が出てきます。

 
パイント君も、永住権申請時には対象期間のパスポートの全ページをチェックされました。

 
しかしスタンプがないと!

入国日や滞在日数が証明できず、結果的に不法滞在となってしまう事態は十分にあり得ます。

 
なので、気になる方は。

これまで通りの対面審査で我慢し、パスポートにスタンプを押してもらうことを強くオススメします!

 
どうしても面倒だという人は、せめてチケットを残しておいて下さいね。

 
 
それでは本日はここまで。

脱サラ、海外移住、フリーランスを目指している方をはじめ、皆さんのお役に立てば幸いです。

 
最後までお読みいただき、ありがとうございました!