皆さんこんにちは!
夏になると、無性に
「俺の塩」
が食べたくなるパイント君です。
日本に帰るたびに箱買いなどをして。
スーツケースを追加してでもイギリスに持ち込んでおります。
ロンドンでも買えないことはないんですけどね。
何せ高いので。
まあ、年齢的にもできるだけカップ麺は食べないようにしているんですが。
仕事がひと段落したときなどに、“ご褒美”としていただくようにしております!
早くも話が脱線してしまいました汗
今回は、個人的もよく質問されることが多い
イギリスのワーホリ制度
についてご説明いたしますっ!
実はワーキングホリデーではない
のっけからスミマセンm(_ _)mイギリスには、実はワーキングホリデー(ワーホリ)制度はないのです。
「は?」
と思われた方、全く同感です。
昔はあったのですが、2008年に制度が変更されまして。
ユース・モビリティ・スキーム(Youth Mobility Scheme=YMS)
という名前の制度に置き換えられました。
とはいっても。
世間的には「ワーホリ」で通ってます。
「イギリスのビザ制度:2019年最新情報」
の表を見ていただけると分かりますが。
このYMSビザは、ティア5(Tier 5)に該当する
「就労を第一目的とするビザ」
なのです。
ホリデーよりも、就労が全面に押し出されている。
というか、就労が「必須」なのです。
いきなり通常の労働ビザである
Tier 2のGeneral workビザ
を取得するのは容易ではないので。
パイント君としては、
イギリスで働いてみたい若者は、YMSビザの申請にトライする
ことを強く、強くオススメします!
YMSを強くオススメする理由
なぜか?それは「自由に働ける」からです。
昔は、どんな学生ビザでもそれなりに働くことができました。
当局の監視も厳しくなく、時間の制限もあってないようなもの。
バイト先で気に入られれば
「よかったら労働ビザの申請をするけど?」
みたいな話も普通にあったのです。
しかし現在は。
アルバイトが認められている学生ビザは
Tier 4のGeneral studentビザ(最長3年の長期ビザ)
のみ。
上限は週20時間で、当局の監視も非常に厳しいです。
従って、
サクッと語学留学してイギリス生活を体験
↓
気に入ったので現地で就職活動
というルートはほぼ絶たれた状態です。
雇う側(特に日系企業)も、簡単に日本人を雇うことができなくなって困っているようです。
しかし、YMSは!
・普通のワーホリと違って就労が前提
・フルタイムの就労が可能
・2年間有効
なので。
感覚的には「現地で普通に就職する」感じです。
そして、2年間頑張れば、
Tier 2のGeneral workビザ(労働ビザ)取得への道が開かれる可能性
も十分出てきます。
実際、そういう例をこの目で何件も見てきました(ΦωΦ)
し・か・もですよ。
就職せずに個人事業主として起業することも可能
なのです!
ノマド的な生活(2年間限定ですが)を送りたい方は。
前回ちらっと触れた
Start-up(スタートアップ)ビザ
より、こっちの方が断然カンタンそうですよね。
そもそもこのYMS、世界広しといえど
日本、オーストラリア、カナダ、モナコ、ニュージーランド、香港、韓国、台湾
のわずか8ヶ国・地域のみが対象。
つまり、イギリスに住んでみたい人にとっては
「日本人であること自体がラッキー」
ということなのですっ!
YMSの申請条件
問題は、YMSがランダム抽選だということ。定員が年間1,000名とかなり少ないため、競争はかなり激しいです。
イギリスは人気が高いので、仕方がないか…。
応募資格
応募資格は基本的に・日本国籍を有していること
・‘申請時’の年齢が18〜30歳であること
・1,890ポンドの自己資金が証明できること
の3つだけ!
何とかなりそうですよね?
ただ結婚されている方は、配偶者や子供は連れていけません。
募集概要
昔は、毎年1月にランダム抽選(先着順ではない)が行われていました。しかし2019年は
・1月23日までに800人枠
・7月10日までに200人枠
の2回に分けるという変則プレイ。
ホームオフィス(内務省)は毎年、法律や制度を変更するので、全く油断なりませんな。
また過去には、当局のミスから抽選をやり直しなんてこともありました。
最初に当選したのに、やり直しになったおかげで抽選に漏れてしまった人は、涙も枯れ果てたことでしょう。
何しろ募集の情報は毎年10〜12月に発表されますので。
2020年の応募に興味がある方は
あと4ヶ月、アンテナをビンビンに立てて生きて下さい。
申請は(恐らく)年明けにオンラインで行います。
例年、申請受付期間はたったの数日。
当選者には1週間後くらい、落選者にはその2日後くらいにメールが届きます。
現時点では、以下のURLをブックマークしておきましょう。
・UK Visas and Immigration(旧Border Agency):
https://visas-immigration.service.gov.uk/apply-visa-type/tier5
(メアドを登録しておけば、お知らせや連絡が入ると思います)
・VFS Global(UK Visas and Immigrationのパートナー):
https://www.vfsglobal.co.uk/jp/en#latest-updates_o=Article%20Date,Descending
なお、VFS Globalは東京と大阪に事務所があります。
東京:
https://www.vfsglobal.co.uk/jp/ja/vacs/tokyo
大阪:
https://www.vfsglobal.co.uk/jp/ja/vacs/osaka
2020年のYMS最新情報が入り次第、またシェアしますね!
それでは、当選するイメトレを今から開始しましょう。
Good luck!
おまけ:ワーホリを導入しているヨーロッパの国
イギリスのYMSに落選したからって、落ち込む必要はございません!ヨーロッパには、日本人を対象とするワーホリ制度を導入している国が他にもたくさんあります。
ここ数年で急速に増えていて、イギリス以外では
フランス(1,500)
ドイツ(なし)
アイルランド(400)
デンマーク(なし)
ノルウェー(なし)
ポルトガル(なし)
ポーランド(500)
スロバキア(400)
オーストリア(200)
ハンガリー(200)
スペイン(500)
アイスランド(30)
チェコ(400)
リトアニア(100)
と結構な選択肢がありますね(*カッコ内は年間発給枠)。
「イギリスでなきゃ嫌っ!」て方でも、アイルランドは英語が公用語だし雰囲気も似てるし。
北欧はかなり英語が通じます。
そもそもヨーロッパは狭いので、上記の国々からイギリスへはすぐに飛べます。
だからむしろ、英語圏ではない国で生活しつつ。
ヒマがあればロンドンに遊びに出かける、みたいなライフスタイルもオツです。
パイント君の友人の中には、
既に3ヶ国でワーホリ経験済み
というツワモノもいますよ〜
なので、
「イギリスのYMSに応募するけど、落選した場合を想定して、他国でのワーホリも考慮に入れておく」
という柔軟対応もアリかもしれません。
脱サラ、海外移住、フリーランスを目指している方をはじめ、皆さんのお役に立てば幸いです。
今回も最後までお読みいただき、ありがとうございました!