皆さんこんにちは!

パイント君です。

 
いやー、暑い!

ロンドンでは7月25日、気温が記録的な38度まで上がりました!

ここ数年は、ヨーロッパ大陸がたびたび猛暑に襲われていますが。

イギリスも、最近はワインが作られるほどになりました。

 
パイント君がロンドンに来た2000年代初めも、温暖化の傾向はありましたが。

気候は何と言っても、6月辺りが最高で。

カラッと爽やかな、Tシャツ一枚で外へ出てちょうどいい塩梅の夏が楽しめたもんです。

8月後半ともなれば、少し涼しくなり始める年もあったくらい。

冷房付きの一般家庭がほとんどないのも頷けるなー、なんて思ってました。

 
何しろ北ヨーロッパは、いかに過酷な冬を乗り切るかが問題であったワケで。

「クーラーを付ける」

という発想すらなかったのです。

 
なのでロンドンでは今でも。

冷房が効いていない店(しかも有名なチェーン店)に結構な確率で出くわします。

だけど、そんな店は夏の売り上げが下がるでしょうなー

暑くて入りたくないし、商品を吟味しようにも頭が働かないもんね汗

納涼散策のススメ

ということで。

そんな暑い日にオススメなのが

「運河沿いの散策」
でございます。

 
川や湖、海もそうですけど。

やはり水辺は体感温度が低く、目にも涼しい。

 
運河というのは基本的に人工物なので、自然度が低いにしても。

散歩道が整備されていることが多いのが利点ですね!

 
ロンドンにはいくつも素晴らしい運河がありますが。

やはり最初に頭に浮かぶのは

「リージェンツ運河(Regent’s Canal)」
でしょうか。

 


 
この半円状の運河は。

ロンドンの北側を東西に流れ、東側でテムズ川と繋がってます。

 
最初は知らなかったんですが。

「ああ、あそこで見た運河も実はリージェンツだったんだ!」

という感じで、結構有名なポイントポイントを結んでます。

 
変な例えですけど。

神田川が井の頭公園に源を発するという、意外性に通じるものがありますね。

運河を結ぶ主なスポットは?

それでは、西から順番に主なスポットを挙げてみましょう。

 
リトル・ヴェニス(Little Venice)
運河のスタート地点。

ロンドン西の玄関口パディントン(Paddington)と、比較的裕福なエリアであるメイダ・ヴェール(Maida Vale)の間にあります。
本家のベネチアには似ても似つきませんが。

一般的なリージェンツ運河のイメージは、ここから来るのではないでしょうか?

 
ロンドン動物園(London Zoo)
リージェンツ・パーク(Regent’s Park)の北側の一部。

さらに運河を挟んで北側には。

ビートルズの『フール・オン・ザ・ヒル(The Fool on the Hill)』で知られる
「プリムローズ・ヒル(Primrose Hill)」

がありまする(撮影自体はニースだそう)。


カムデン・ロック・マーケット(Camden Lock Market)
今も昔も若者に大人気の「カムデン・マーケット」は、もともとは6つのマーケットの集まりでした。

現在は、

「カムデン・ロック・マーケット」
「ステイブルズ・マーケット(Stables Market)」
「カムデン・ロック・ヴィレッジ(Camden Lock Villaga)」
「バック・ストリート・マーケット(Buck Street Market)」
の4つのマーケットから成ります。

「バック・ストリート・マーケット」を「カムデン・マーケット」と呼ぶこともあります。

ああ、ややこしい。

 
なお、「カムデン・ロック・マーケット」にはナローボート(Narrowboat)乗り場があり。

これと「リトル・ヴェニス」、「ロンドン動物園」の間は、水上で移動することもできますよ!

 
 
イズリントン(Islington)
小洒落たレストランやブティックが点在する住宅街。

運河の最寄駅はエンジェル(Angel)で、いつ来ても活気に満ち溢れてます。

パイント君お気に入りエリアの1つです。

 
ハガーストン(Haggerston)
パイント君がロンドンに移住した頃は“ヤバい”エリアの代名詞だった、ハックニー(Hackney)区にあります。

最近はすっかりオシャレになっちゃって、いい感じのクラブやカフェが増えてます!

 
ヴィクトリア・パーク(Victoria Park)
ここからはタワー・ハムレッツ(Tower Hamlets)区。

この公園もやはり、昔は“ヤバい”雰囲気でしたが(^^;

リージェンツ・パークほどではないにしても、かなーり広大です。

 
マイル・エンド・パーク(Mile End Park)
第2次世界大戦の空襲で焼け野原になったところを公園にしたもの。

お世辞にも品の良いエリアとは言えませんが、公園自体はファンタスティック!

超縦長です。

 
ライムハウス・ベイシン(Limehouse Basin)
先述の通り、ここでテムズ川に合流します。

シティー(The City)とカナリー・ウォーフ(Canary Wharf)という2つの金融街に挟まれていることもあり。

特に川沿いは、高給取りのバンカーが数多く住んでます。

 
…ということで。

その日の気分に合わせて、お好きなポイントにふらりと足を運んでみてはいかがでしょうか?

夜の散歩も気持ちいいですが、くれぐれもご用心を。

ジェントリフィケーションの波

余談になりますが、上で挙げたスポットのうち。

もともと裕福そうなエリアは、リトル・ヴェニスと、ロンドン動物園、イズリントンくらい。

 
しかし、昨今の

ジェントリフィケーション(Gentrification)
(=比較的低所得の層が住む地域が再開発や文化的活動によって活性化し、地価が高騰すること)

の波により。

 
テムズ川沿いや都心に近い運河沿いは、ウォーターフロントということもあってですね。

全体的に再開発が進み、地価も高騰してます。

それに合わせて物価も⤴︎

 
綺麗・安全になるのは大歓迎ですが。

あまり画一化されるのもなんだかなーという複雑な気持ちです。

 
パイント君はロンドンに着いた頃、不動産屋に

「ハックニーの新築物件があるんだけど、買わない?1ベッドで10万ポンドしないよ」

と言われて。

「いやいやいや、あんなエリア無理っしょ」

と全力で断りました。

もし買ってたら、えらいことになってると思います。

タラレバはあまり意味ありませんが汗

 
…ということで。

ロンドンを代表する運河「リージェンツ運河」の散策はオススメです。

まだの方は、ぜひトライしてみて下さい。

 
最後までお読みいただき、ありがとうございました!