パイント君です。
前回の「英語と日本語(2)」では、詰め込み教育によって
英語の荒波に溺れ死にそうになっていた話をしました。
しかも、中高大の10年間にわたり英語を学んでも、全然喋れるようにはならないと。
授業で「聞く」「話す」をほとんどやらないんだから、そりゃ当然だわ。
(ちなみに高校では現在、「コミュニケーション英語」という科目があるそうで、これはいい傾向ですね)
そこで、突破口として
洋楽を聴いて、歌う♪
ことを思いついたのです。
耳と口が同時に鍛えられるし、理屈抜きで楽しそうだしね。
でも、最初は当然というか。
歌詞の意味が分からない
英語が聞き取れない
という事態に直面したワケでして。
英語教育の最大の問題点
中坊なりに原因を探ってみたのですが…(あ)自分のスキル不足(そりゃそうだ、英語を習い始めたばかりだし)
(い)シンガーのクセが強い(アクセントや歌い方など)
(う)スラングが多い(辞書にも載っていなかったり)
などが思い当たりました。
しかし何よりも、
(え)ネイティブスピーカーなら幼稚園児・小学生でも分かる表現を知らない
ことが最大の原因ではないか、という仮説にたどり着いたのですっ!
これは(う)とも大きく関連してくるのですが。
考えてみれば当たり前で、
(ア)英語を話す国の子供が成長の過程で覚える順番通りに、英語を教えない
(イ)いきなり普段使わないような小難しい単語(ビッグワード)にワープする
(イ)そのくせ、授業で「聞く」「話す」の練習をほとんどやらない(要は目だけ使って、耳と口を使わない)
(ウ)言語は間違えながら覚えるのに、学校では間違えることは「悪」
(エ)英語を学ぶ目的が、使いこなすことではなく、いい高校・大学に入るためになってしまっている
…いわば、基礎ができていない場所に頭でっかちのビルを建てようとしている状態ですな。
↓こんな感じ

この大学セミナー・ハウスという建物は。
↓「ウルトラマン」科特隊本部のモデルになった、とされています。


科特隊本部は基礎工事がしっかりしてそうだし、イデ隊員が宇宙語を喋れるからいいですが。
われわれのビルは英語ですらコミュニケーション能力がゼロですから、地球を守れません笑
今度はグラフにしてみました。
↓こんな感じ。


ちょっと乱暴ですが、仮に
ボキャブラリー+構文(文法含む)=表現力
だとしましょう。
2本の矢印は、ボキャと構文の難易度を表します。
グレーの網掛けは習得度・充実度を表します(脳内に定着しているか)。
まずネイティブの場合。
耳・口・目を総動員して、ボキャブラリー・構文とも簡単なものから着実に積み上げていきます。
一方、日本の場合。
基本的に目しか使わず、しかもいきなり難しいものにワープ。
大事なところがスカスカです。
スカスカを埋めなきゃ
パイント君は考え込んでしまいました。「スカスカを埋めるには、どうしたらいいんだろ?」
われわれはいわば、
アメリカやイギリスの幼稚園児・小学生より表現力が劣っている
状態。
なのに、おこがましくも小難しい単語や文法を習っている。
そもそも赤ん坊のときって、親が話していることを耳で聞いて、それを真似て口に出して、間違えながら言葉を覚えるというプロセスを繰り返したはず。
文字を認識するのはその後!
なので、耳>口>目 の順です。
「成長してから言語を学ぶってことは、このプロセスが圧倒的に足らないということなんだなー」
かといって、今さら赤ん坊時代に戻るワケにもいかず。
さて、どうしたものやら…。
まずは試しに
「日本語なら小さな子供でも言えるのに、英語だと何て言うのか分からない」
ものでもピックアップしてみようかー
「その本とってくれない?」
「何か足の指が痛い」
「傘をさした方がいいかも」
…うーん、どれも言えんわ!笑
本→book
足→foot、leg
傘→umbrella
まあ、名詞はそんなに難しくない。
問題は動詞
かー。
洋楽の歌詞なんか見ても、結構簡単な動詞ばかり並んでる(「love」は除くよ笑)。
have、be、do、want、get、make、give、take、come、go、say、tell、talk、see、look、hear、think、feel、try、put、set、bring、keep、stay、like、need、carry、hang、mean
…などなど。
なのに、全然使いこなせない。
これはどうやら、
簡単な動詞をいかに使いこなすか
がポイントかもしれん…。
そうパイント君は思ったのでした。
圧倒的 閃きっ…
とはいえ。動詞だけで文が成立するはずもなく。
例えば、
「You eat.」
「I walk.」
「We love.」
とか言えたとしても、無意味。
「あなた食べるね。」
「わたし歩くね。」
「わたしたち愛するね。」
と言ってるようなもの。
…片言じゃん(苦笑)
そこで、何かヒントはないものかと、洋楽を聴いて歌う日々。
(歌うのは部屋でコッソリ♡)
すっかりブリティッシュ・ビートのファンになっていたパイント君は、中2だか中3のある日
マンフレッド・マン(Manfred Mann)
というグループの
「Do Wa Diddy Diddy

という歌を聴いていました。


ふと気になったのが、
“There she was just (a-)walkin’ down the street”
“We walked on to my door”
という歌詞。
うん? もしかして…
「圧倒的 閃きっ…」(カイジ風)
…稲妻が身体中を駆け巡ったのです。
おっと、また長くなってしまいまひた。
続きは次回!
最後までお読みいただき、ありがとうございました!

