皆さんこんにちは!

パイント君です。

決定打は意外にも世界史の授業

さて。

前回の(4)までは、パイント君が中学を卒業するまでのハナシ。

 
地元の高校に入学してからも、普段なら先生の言うことをテキトーに聞き流していたのですが。

 
しかし、ある日の世界史の授業で

ん?
と前のめりになる出来事があったのです。

 
それは、

「ノルマン・コンクエスト(ノルマン征服)」
 
 
先生は言いました。

「1066年にノルマンディー公ギヨーム2世がイングランドを征服して、大量のフランス語とラテン語が入ってきた…らしいよ」

思わず、身を乗り出しましたね。

 
めったに開かない山川の「世界史用語集」にも出てるし!笑

 
出典:ジャパンタイムズBOOK CLUB

 
要はこういうことみたい:

ノルマン人(バイキング)がフランス北部に侵入してノルマンディー公国をつくった。

立場上はフランス国王の家臣。



フランス生まれでフランス語を話すノルマンディー公ギヨーム2世が、イングランドを征服。

ウィリアム1世として即位する。イングランド王としてはフランス国王と同等の立場。



これに伴って、大量のフランス語やラテン語が流れ込み、従来の英語が変質した。

 
「ノルマン・コンクエスト」は、イギリスの歴史でも相当インパクトのある出来事だったみたいで。

新聞とかでも、よくこの話が出てきますね。

1066年という年号は、イギリス人なら誰でも知ってます。

 
皆さんも高校生のとき、年号早覚えしませんでした?

「トロロ」とか笑。

全てがつながった!

さあ、ここで今までの話を思い出してください。

しかし、さすがに無理だと思うので苦笑、下にリンクを貼ります。

(1)の「ビーフとカウ」事件、「ソレイユ」事件

(2)の「洋楽転向」事件

(3)の「圧倒的閃きっ」

(4)の「英語攻略のキモは単純な動詞+副詞」

 
「ビーフとカウ」から「ノルマン・コンクエスト」について知るまで、大体6〜7年かかってますが。

めでたく全てがつながったのです。

 
そこでたどり着いた結論が、やっぱり

英語と日本語は似ている
ってこと!

 
日本は侵略こそされませんでしたが、文字のない時代に中国から大量の漢字が入ってきました。

それに無理やり従来の日本語を当てはめて「訓読み」にしたり、

一部は輸入した言葉をそのまま近い発音で使って「音読み」にしたり、

漢字を崩して「ひらがな」「カタカナ」を発明したり。

 
これらについては、(1)で説明した通りです。

和語+訓読み VS 漢語+音読み
という対立の構図、つまり

「日本語の二重構造」

ですね。

 
で。

例のノルマン・コンクエストの授業で、小さい頃の思い出がフラッシュバックしたのは言うまでもありません。

頭の中で

sun(サン) VS  soreil(ソレイユ) ≒   solar(ソーラー)
という図式がグルグルグルグル。

 
これって、和語と漢語の関係と同じじゃね?
 
現代英語ってのは、
和語に相当するアングロ・サクソンの言葉と、漢語に相当するフランス語・ラテン語がぐちゃぐちゃに混ざってる状態
なのかも! 
 
まさに二重構造。

 
…そう考えると、「ビーフカウ」もきっと同じだぞい!

 
ということで。

家に帰って辞書や百科事典(懐かしい)などで調べてみると、動物系は基本的に

家畜 =アングロ・サクソン語 VS   その肉=フランス語起源
というパターンであることが判明。

 
cow / ox (ウシ) VS  beef(牛肉)

pig  (ブタ) VS  pork(豚肉)

hen / rooster (ニワトリ) VS  chicken(鶏肉)

sheep(ヒツジ) VS  mutton / lamb(羊肉)

deer(シカ) VS  venison(鹿肉)

…などなど。

 
ちなみに、太陽を表す「sun VS solar」 の場合は

名詞=アングロ・サクソン語 VS 形容詞=フランス語起源
というパターンに当てはまるらしく。

 
月の場合は「moon VS lunar」となります。

 
動物でもこのパターンはあり、

・イヌ→ dog VS canine(ケイナインと発音する)

・ネコ→ cat VS feline(フィーラインと発音する)

みたいな。

 
あーなんか知らんけど、すがすがしい気分だなー。

世界史万歳。

動詞も検証

おいおい、ちょっと待っておくれ。

するってえと、パイント君が

「洋楽に転向」

し、

「圧倒的閃きっ」

によって立てた、

「英語攻略のキモは単純な動詞+副詞」

という仮説も、これに当てはまるんじゃないかい?

 
…ということで、さらにチェック。

おお、あるぞあるぞ!

学校で暗記させられた動詞の中に、「単純な動詞+副詞」で言い換えられるものが。

・continue → go on(続ける)

・ascend → go up(上がる)
・descend → go down(下がる)

・exit → go out(出る)

・discover → find out(見つける)

・postpone → put off(先延ばしにする)
・distinguish → put out(火を消す)
 
お察しの通り、

左側=フランス語起源、右側=アングロ・サクソン語
でございます。

 
イギリス人が日常会話で使うのは、圧倒的に右側(単純な動詞+副詞)が多いですね。

従って、「英語が話せるようになる」ためには。

優先して覚えるべきは右側の方!

 
これらは結構、日本語に訳す際も

漢語+音読み VS 和語+訓読み
に置き換えることができちゃったりします。

・continue(続行する、継続する) → go on(続ける

・ascend(上昇する) → go up(上がる

・descend(下降する) → go down(下がる

・exit(退出する) → go out(出る

・discover(発見する) → find out(見つける

・postpone(延期する) → put off(先延ばしにする

・distinguish(消火する) → put out(火を消す

 
小さい頃を思い出すと、どちらかといえば右側(和語+訓読み)の方を先に覚えませんでしたか?

左側は書き言葉というか、ちょっとかしこまった、頭が良さそうに聞こえる言い方。

 
英語も同じだと思うんです。
 
計5回にわたり、長々と話してきましたが。

パイント君は、こうした色々な意味での「二重構造」が日本語と似ているということが言いたかったんですよ。

一体何のメリットがあるの?!

で、ここまで延々と説明しておいて、一体何のメリットがあるの?

 
…はい、当然の質問かと存じますm(_ _ )m

 
たびたび申し上げている通り、パイント君は英語を使いこなしたいから学ぶのであって。

受験に合格するとか、試験でいい点を取ることを目的にしていませんでした。

 
これを前提に、日本語との類似性を知ることのメリットを挙げると:

・英語という言語の構造が理解しやすくなる
・親近感がわく
・より「英語らしい」表現(日本語でいえば「和語」)を優先的に学ぶことにフォーカスできる(ビッグワードはとりあえず捨ててもいい)

・ビッグワードを盲目的に暗記することから解放され、英語の荒波に溺れなくてすむ
・英語独特のリズムに慣れ、日常生活で使いこなせるような気がしてくる
 
…などでしょうか?

 
実は、英語の辞書は他のヨーロッパ言語と比べてもかなり分厚いです。

これはもちろん、さんざん話してきたように、フランス語・ラテン語起源の言葉が圧倒的に多いため。

一説によると、アングロ・サクソン語の占める割合はわずか2割だとか!

 
ちなみに、パイント君は学生時代、特に優秀だったワケではありません。

計5回も使って長々と説明してきたことについても、

「当たり前じゃん、そんなの知っとるわ!」

「分かりにくいなあ、もっと簡潔に説明せい!」

「読んで損した。全然役に立たねー」

とおっしゃる方もいるかもしれません。

 
ただ、こうしたパイント君の物の見方が、英語にアレルギーがあったり、なかなか上達しないと悩んでいらっしゃる方にとって、少しでも参考になれば幸いです!

 
繰り返しますが、このコーナーでは

英語に苦労している皆さんのハードルを下げたい
と本気で思ってます!

オススメ本

さて、高校を卒業するまであんまり読書をしていなかったパイント君。

大学に入学すると、少しは本を読むようになりました。

 
英語と日本語の類似性を確信するまで6〜7年の年月を要し、このブログでも時系列的に計5回も使って説明してきたワケですが。

実は、これらについて書かれている本を何冊か見つけてしまったのです。

しかも、よほど分かりやすく書いてある苦笑。

まあ、物の見方としては、いい線いってたかなーと自分を慰めることにしています。

 
せっかくなので、最後に皆さんにご紹介したいと思います。

一部を除き、すべて大学時代に本屋・古本屋で見つけたものです。

絶版の場合はご容赦下さいm(_ _ )m

 

英語は通じる(松本道弘著、講談社プラスアルファ文庫)

【中古】 GetとGiveだけで英語は通じる 講談社+α文庫/松本道弘(著者) 【中古】afb
『関ジャニ∞クロニクル』の真実堂書店に出てきそうなタイトルだな笑
実際には、GetとGiveだけで英語は通じるワケではないけどね。
要はGetやGiveのような単純な動詞を使って、自分の言いたいことを表現しようというか、表現できちゃうってこと。

むしろ、それこそが英語らしさであり、醍醐味だと。

(筆者はこれを「キレ」と呼んでらっしゃる)

これって、パイント君の「単純な動詞+副詞がキモ」っていう考えと全く同じ!

多分にアメリカ英語寄りですが、勇気づけられた本でありました。

 

アメリカの子供はどう英語を覚えるか(シグリッド・H・塩谷著、祥伝社黄金文庫)

旦那さんが日本人のアメリカ人英語教師による、娘さんがどのように英語を覚えていったかを観察したもの。
自分の経験や、日本人の起こしやすいミスを絡めて説明してくれるので、分かりやすいです。

特に、

「日本人の夫は間違えても、娘は絶対に間違えない言葉がある」

というくだりは、

英語と日本語は似ている?(3)の「英語教育の最大の問題点」「スカスカを埋めなきゃ」で指摘したポイントを裏付けてくれるものでした。

 
じゃまになるカタカナ英語(カーク・マスデン/三浦昭著、洋販新書)
『中古』じゃまになるカタカナ英語—外来語から正しいアメリカ英語へ (洋販新書)
カタカナ英語、つまり和製英語について解説した本。
英語をじゃんじゃん輸入するのはいいんだけど、適当に捏造されても困るねー苦笑

子供の頃、「パトカーはパトロールカーの略だよ」と教わって、後になってパトロールカー自体が和製英語だと知った時のショックといったら!

なぜ、超単純な「ポリスカー」をそのまま輸入しなかった!?

 
知的な人がよく使う英語の中の「外来語」(青柳瑠乃著、クロスメディア・ランゲージ)
英語のボキャの多くがフランス語・ラテン語由来であることは、すでにお話ししましたが。
これは、その中でも「外来語感」が強く残っているものを集めた本。

スペイン語やイタリア語、ヘブライ語、ギリシャ語、ロシア語、中国語も網羅されています。

特にインテリが外来語を使ってカッコつけたがるのは、日本だけではありません。

 
日本人の英語(マーク・ピーターセン著、岩波書店)
日本人の英語学習の問題点を鋭く指摘した金字塔。
『続・日本人の英語』と併せてお読み下さい。

『続』では、「アングロサクソン系の単純な動詞+副詞」の件を「英語の大和言葉」と表現しており、パイント君はこれを読んで嬉し涙がちょちょぎれましたねー
 
さて長くなりました。

最後までお読みいただき、ありがとうございました!